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バレエとピラティスを併用するとどんな効果がありますか?

大人のバレエ 2015.09.11

目次

質問

大人からバレエを始めました。 プロのダンサーはバレエとピラティスを併用していると聞きましたが、どのような効果があるのでしょうか? 初心者の私でも、ピラティスをやった方が良いのでしょうか?

ペンネーム:たま様


回答メッセージ

◎ご自身の身体レベルに合わせたトレーニング法を!

多少はやっているので、僭越ながら考えてみました。 ・腹筋を意識できる。 音楽がかかっての稽古だと、リズムのほうに頭が行ってしまい、体の細かなところに集中できなくなるのを防げるようになります。 ・先生の指示を耳で聞いて体で動かすことができる。 視覚に頼れない分、いつもとは違う脳の働きが期待できるそうです。 ・足を怪我して稽古できないときも、筋力をキープできる。 ただ、こうした長所は、始めたばかりの人にはあまり意味がないこともあります。 ・寝て動くため、背中を丸めて寝てしまっていても先生からは見えない。 自分も正しい姿勢がわかっていないので、結局、寝転がって足をぶらぶらさせているだけになる。 ・音楽なしなのでリズム感の稽古にはならない。 ・動きが小さい、つまり骨に近い部分の筋肉を非常にデリケートに動かすので、わかっていないと何の運動にもならない。汗もかかない。 初心者といっても本当にいろいろなレベルがあります。 部活で運動などやっていて、筋力がついている人にとって、ピラティスはインナーマッスルだけで動かすコツがわかるので、とても良いと思います。 でも、これまであまり運動してこなかったという方には、とにかく筋力をつけるのが先決ですから、少しでも時間があったら、踊りそのものの練習をした方が効率がいい気もしております。 私は後者だったので、音楽をかけながらのバレエ用専門トレーニング、座位のストレッチ体操と筋力アップのレッスンを併用していました!

ペンネーム:るるね拝様


◎ピラティスは正しく動くことの基本になる

私はバレエのために!と思ってピラティスを始め、ピラティスインストラクター資格まで取ってしまった者です。 大人バレエの方にピラティスレッスンをすることもあるので、ご参考になればと思い、メールさせて頂きました! まずどんな効果があるのか、簡単にお伝えすると・・・ * 踊るために必要なコアの筋力を効率よく強化できる。 * 身体の軸がしっかりと身に付き、バランスが取りやすくなる * 筋力の不均衡を改善してより踊りやすい体をつくる。 * 体に無理のない正しく美しいラインが作られる。 * 正しい身体の使い方を身につけることでケガを防ぐ。 * 集中力や身体意識が高まり、本番などでのコントロール力も身に付く。 などがあげられます。 元々「ピラティス」って、自分自身が体の弱かったドイツ人のピラティスさんが健康になるために考案したエクササイズ法で、戦時中に負傷兵のリハビリのために用いられたのが始まりなんです。 なので、体に無理な負担をかけずに、深い呼吸とともに深層筋の強化を効果的に行えるのが特徴なのですが、最近、注目されるようになった体幹・コアのトレーニングのようなものを時代を先取りしてやっていたんですね。 次に、特に、大人バレエの方だったらこんなところが、やって良かったというポイントになるかなと思う点をいくつかご紹介します。 *レッスン中に言われる「お腹を引き上げて!」というような注意がよく理解できない。または、一瞬しかできない。 →ピラティスで学ぶ姿勢を保つ要となる深層の腹筋や骨盤底筋群を収縮させることはバレエでいう「引き上げて」、と共通していきます。 なので、やり方が分かるようになると思います。 ピラティスではお腹を常に薄くひっこめた状熊で胸を側方に広げて呼吸し動くことを練習するので、踊りの中でもできるようになっていきます。 *がんばっていると鳩胸出っ尻等、姿勢のまずさを指摘される。 正しい姿勢って? →ピラティスで学ぶニュートラル(※1)な骨盤、背骨、とバレエの「まっすぐ立ちましょう」、は共通します。 正しい骨の配置、姿勢のチェックは自分でも出来るようになっていきますし、ピラティスのエクササイズは、姿勢を歪ませる筋力の不均衡を改善させるようにできています。 *ターンアウトをたくさんしようとすると安定しない。 →ピラティスで学ぶフットセンター(足裏の重心を3点で偏りなく立つ)は、バレエで起きがちな、無理して足だけターンアウト(※2)が NGということを教えてくれます。 脚を開く始まりの付け根がどこにあり、股関節がどういう動きをするのか理解し、股関節の動きをよくするエクササイズがあります。 その後に外旋筋強化のエクササイズをしていくこともできます。 *脚が動くと骨盤など上半身も一緒にとられて動いてしまう。 また腕をあげると一緒に肩もあがって注意される。 →骨盤を安定させて脚を股関節から切り離して使うこと、腸腰筋を利用した下肢の動かし方、また肩関節の安定もピラティスで学ぶ要素です。 良い使い方を覚えてミスユースを防ぎます。 などなど・・・ バレエの動きを自分でも分析できるようになっていくので、日常のバレエのレッスンの受け方が変わる、という点が大きいと思います。 また、これは少し個人的な感覚かもしれませんが、私がピラティスを始めた時、それが「自分が今正しく動けている」という自分の身体への肯定感を生みだしてくれるものだったので、そこからまたバレエを踊ることに対しても自分の持っているものを使って正しく動けば良いのだとポジティブにもなれました。 実はメンタル面への効果も大きいものなのです。 バレエはあこがれが強い分、形だけまねようとして間違った使い方をしてしまい、身体を痛めてしまう、という可能性があるものです。 プロのダンサーの方もベストを保つために日々身体のメンテナンスをされていますが、初心者の方でも、いや、もしかしたら初心者の方にこそ、正しく動くことの基本になるピラティスをやって頂くと、バレエのレッスンもスムースに受けられるのではないかと思います。 最近はオープンバレエスタジオのようなところでピラティスのクラスをバレエのレッスンの前に設置しているところも増えてきたように思いますので、バレエ初心者の方も一度気軽に受けてみてはいかがでしょう? バレエライフをより楽しめるきっかけになるかもしれませんよ♪

ペンネーム:かっちゃ様

※1:ニュートラル 骨盤の周りの筋肉が全てバランス良くリラックスした状態 ※2:ターンアウト 股関節を外向きに開くこと

◎まずはバレエの基礎を学んでから取り入れてみては?

私の通っている教室でもピラティスに行ってる人もいますし、先生の中でもピラティスと併用して指導している人もいます。 ヨガは柔軟性重視で、ピラティスは筋力トレーニングとしてインナーマッスルを鍛えられます。 体幹が鍛えられるので身体の軸が強くなり、ピルエットがしっかり回れたという人もいます。 でも、バレエ初心者ならまずバレエのレッスンだけをしっかり行えばいいと思います。 なぜなら、バレエの身体はバレエのレッスン(バーとセンター)でしか得られないからです。 もし今のお教室で、レッスンのはじめにストレッチ、筋トレなどをやっているならば、それを毎日お家でも取り入れてみましょう。 市販のバレエストレッチの本にあるエクササイズは、まさにバレエの訓練に直結した内容です。 あと、もう2~3年バレエを習っていると自分の苦手な部分がみえてきて他のエクササイズを取り入れるべきだと思う時が来るかもしれません。 でも今はまだバレエの基礎を学ぶ方が大切です。 1回のレッスンに集中し、できなかったところを復習したり、まずはアンデオール(※3)やバレエレッスンのパターンを身体に覚えさせてください。

ペンネーム:プリンセスミニー様

※3:アンデオール 股関節を外向きに開くこと

バレエスタッフからのコメント

実際にピラティスとバレエを併用している方と、なんと資格をお持ちの方から回答が頂けて、私もピラティスには以前から興味があったので、とても参考になります。 最近では、バレエのオープンクラスで、ピラティスクラスを設けている教室も増えていますし、興味のある方は、今回の回答を参考にバレエとピラティスを併用して更にレベルアップを目指してみてください^^

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