バレエQ&Aコーナー37【レッスン中の質問について】後編

※パ：からだの重心が一方の足から他方の足に移動する動き。また、踊りそのもの。ステップ。

レモングラス様、ご質問ありがとうございます。

大人の初級クラスが一番、生徒さんのレベルの差が大きく感じられるクラスかと思います。
全くの初心者の方が多ければレッスンはゆっくり進みますし、ある程度動ける方のほうが多い場合だと その方たちに合った内容になっていきますよね。

子供のクラスなら理解していないと思われる生徒さんには先生も声をかけたり、ある程度のレベルま で上げようと教えてくれるかもしれませんが、大人のクラスでは、テクニックの向上より個々の ペースでバレエを楽しんでもらいたいと思われる先生が多いので、質問しない限り、特にレッスンの流れを止めてまで教えてはくれないかもしれません。

ですので、先生にパを覚えたい、分からなかったところを教えて欲しい、との意欲を伝えること は大事だと思います。
ただ、それを伝えるタイミングですよね。

1度勇気を出して相談すれば、新しいパをやる時にゆっくり教えてくれたり、動きができて いないなと感じたときに直してくださったり気にかけてくださると思います。

レッスン後に話しかけにくければ、レッスン前や休憩時間に
「分からないパがあったら聞いてもいいですか？」
と一言声をかけておけば、レッスン中分からない時に手を挙げるハードルが下がると思います。

分からないと思ったときに聞かないと、後からでは動きが分からないのに、その動きをどう聞けばよいのか…パの用語ももし分からないとなると、質問することが難しくなります。
分からない時に聞いてゆっくり説明してもらい、理解したうえで曲に合わせて踊ると、早く定着します。

レッスンを中断してはいけないと遠慮してしまいますが、他にも聞きたい人がいるかもしれませんし、私も大人クラスを受けている時、自分は分かっているステップを質問されている生徒さんがいらしてレッスンの流れが中断しても、そのステップをゆっくり動いてみて自分の癖や悪いところを見直すきっかけになったり、先生もこうやると動きやすくなる等、ポイントを説明してくれたりするので、質問してくれてありがとう、という気持ちになる時があります。
全く迷惑に感じたりしないですよ。

大人クラスは特に個々で踊りますが、同じパをみんなでじっくり練習するのは発表会の練習のようなみんなで一緒にレッスンをしているという空気感がでて私は好きです。
他にも何となく踊っていて、実は今更聞けないと思っている人はいるかもしれません。

まず、先生に一言声をかけてみて、その後勇気を出して質問してみて、1つ1つ、新しいパを習得できるようになりますように…
応援しています！！