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ロンドンバレエ生活体験記part9♪

バレエコラム 子供のバレエ 2022.08.23

こんにちは。
イーバレリーナバレエスタッフのMikaと申します。

今回は娘がRADの試験を受けた時のことについて、お話しをさせて頂きます。

RADとは、Royal Academy of Danceの略で、ロンドンに本部をおく、世界最大のバレエの教育機関になります。
RADでは、こどもの成長にあわせ、身体に無理をさせることなく、バレエの基礎を段階的に習得できるカリキュラムを設定しています。

このカリキュラムに基づき、RADでは、バレエを学ぶ生徒のために16段階のグレード(等級)に分かれた検定試験(Examination) を実施しています。英国公式のバレエ検定とでもいいましょうか。

RADのグレードは、武道や書道でいう段や級をイメージしていただけるとよいかと思います。
この検定試験は、現在70か国以上の国で実施されており、もちろん、日本でも試験を受ける事ができます。

ロンドンで娘が通っていたお教室も、RADのカリキュラムを導入しており、レッスンクラスはRADのグレード毎で分かれていました。

お教室に通いはじめて半年ほど過ぎた頃だったでしょうか。
1つ上のグレードの検定試験を受けるように、先生から連絡がありました。
検定試験は4人1組で受けるようで、お教室からは、各クラス4名ずつが受験者にエントリーされました。

試験に向けての練習ですが、最初に、先生から、試験範囲の規定の動きが収められたDVDを渡され、各自覚えてくるよう指示がありました。

そして、試験2か月前になると、毎週日曜日に受験者だけを集めた特別レッスンが開催されました。
特別レッスンには、いつもの先生の他に、2人の先生も加わり、こどもなりに、今までとは違う緊張感が感じられたようです。

RADの試験では、バレエの基本であるバーレッスン(注1)やセンターレッスン(注2)の他に、キャラクターダンス(注3)や、フリームーブメント(注4)なども踊らなければなりません。

娘は、特にフリームーブメントでの課題の一つである、表情の付け方に苦労しているようでした。
また、試験日が、平日の昼間だったため、試験を受けるには、学校を休まなければなりません。
イギリスでは、学校側が認める正当な理由がなく、学校を休んだ場合、罰金を払わないといけないルールがあります。

ですから、罰金が課せられないよう、事前にRADを受験する証明書を発行してもらい、学校に提出する必要がありました。

そして、試験場所会場は、なんと、Royal Academy of Danceのロンドン本部!でした!
近年では、日本でもRADのシステムを導入しているバレエ教室も増えており、日本で試験を受ける場合は、各お教室に試験官を招くと聞いた事がありました。

ですから、RADのロンドン本部の中に入れるとは思ってもいなかったので、緊張する娘とは裏腹に、母である私は当日の試験が楽しみでなりませんでした。(笑)

試験当日は、お教室ごとに控え室が与えられていました。
控室で、先生に綺麗にお団子を結ってもらい、軽くストレッチをしたら、いよいよ試験です。

保護者は、試験の様子を見る事はできませんでしたが、試験の待ち時間に、好奇心旺盛な私は、建物内を可能な範囲で見学させていただきました。

そして、ここでも、売店を見つけてしまい、RADのロゴが入ったグッズに大興奮して、散財してしまったのは、言うまでもありません。

しばらくして、試験の結果が、お教室に届き、見事、全員で合格できました。
初めてのバレエ試験で、合格できたことは、娘にとって自信につながったのはないでしょうか。
でも実は、実技試験よりも、試験官との英語での受け答えの方が緊張していたとのことでした。(笑)


注釈
① バーレッスン
バレエ用のバーを使った基本運動で、バレエを踊るための準備運動のようなもの。
② センターレッスン
バーレッスンのあとにバーレッスンで練習した内容を、フロアに出て練習するのがセンターレッスンです。
また、それに加えて、大きなジャンプや回転技などのダイナミックな動きの練習も、センターレッスンでは行います。
③ キャラクターダンス
世界各地の民族舞踊の特徴や動きを取り入れた踊りのこと。
④ フリームーブメント
クラッシックバレエの形にとらわれず、自由に身体表現するダンスのこと。

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