シェネ、ピケターンが上手にできる方法【前編】
目次
質問
今週から、りこママ様からの質問についての回答を、全2回にわたってご紹介していきます◎今回は、【前編】のご紹介です!
今回は、りこママ様からの質問「シェネ、ピケターンが上手にできる方法」についての回答をご紹介致します。
シェネ、ピケターンが上手にできる方法
娘ですが、シェネやピケターンがどうしても上手にできません…。
目が回ってしまいまっすぐ進むことができないようです…。
先生から「進行方向見て最後まで顔を残してすぐ振り返る」
と言われていますが、できているのかできていないのか
わかりません。
上手にできるコツや練習方法がありましたら
ぜひ教えて下さい!
※シェネとは、回転技の一つで、両足を一番ポジションか五番ポジションにしてくるくるくるっと、素早く連続で回転しながら、直線や円を描くように移動する動作のこと。
※ピケターンとは、回転技の1つで、片脚を軸に、もう一方の脚をパッセにして回るものが一般的です。
りこママより
回答メッセージ
少ない回転数からフォームを見直してみることをおすすめします。
シェネ、ピケターンは移動しながら回転するのでしっかり顔をつけないと目が回ってフラフラになってしまいますよね。 まずピケターンはプレパラシオンのロンドゥジャンブからルルべパッセするところで決まります。
ロンドゥジャンブアンデオールの時にプリエしている軸足にしっかり重心を乗せ、回している方の脚がアラスゴンドに来たら軸足でしっかり床をけってもう片方の脚の後ろの膝につけて(デリエールのパッセ)ルルべにします。
手の動きも身体を先導するように動かします。
進行方向側の手をアンナヴァンからアラスゴンドにすばやく開いてから、パッセの時に両手をアンナヴァンにまとめます。
このルルべ、パッセ、アンナヴァンの時に回らなくても身体が1本の線になったようにしっかりとバランスがとれるようにしましょう。
ピケターンはプレパラシオンの時に顔を進行方向の1点を見て、ルルべで立った時に顔を振り向かせるだけで回ることができます。「しっかり立つ、身体を一瞬でまとめる、振り向く」これがピケターンの3要素です。
そして1回回った後は丁寧なプリエにおろしましょう。
身体は引き上げを意識します。
このプリエは次のピケを回る準備となります。
シェネは脚で回るのではなく体幹で回ることを意識しましょう。
回れば回るほど身体が引きあがり、軸が身体の中心に集まり、坂道を上るイメージで。
シェネは1回転ごとに1,2(表、裏)と身体の向きが変わる動作がありますが、最初の1では顔は進行方向にむけたまま身体の向きだけが変わります。
重要なのは次の2で身体の向きが変わるときは顔も1回転します。
この時ギリギリまで顔を残して振り向くと同時に体幹全体でしっかり身体の向きを180度変えます。
この体幹で180度完全に振り返るというのはシェネでかなり重要なポイントです。
これができないと、どんどん斜めに進んでしまい、最初に顔をつけるために決めた1点もずれていくので目もまわりますし、視線が決まらないとフォームもくずれてテンポも悪くなります。
体幹を180度しっかり変える意識は回転数が増えてくるとおろそかになりがちなので特に注意しましょう。
ピケターンもシェネもまずは少ない回転数からフォームを見直してみることをおすすめします。
きれいに連続回転できるように頑張って練習してくださいね。
メリー様 より
1回ずつ区切って練習すると良いですよ。
回転のテクニックは、顔をつけて回ります。
特に、連続して回るときは進行方向にしっかり顔をつけないと、目が回ってしまいます。
慣れないうちは、なにか目印を決めてそこを毎回見ると良いですよ。
シェネは、慣れないうちは勢い任せで回らずに、からだの表と裏をきちんと切り替えることを重視して練習してはいかがでしょうか。
ピケターンは、始めは1回転ずつ区切って練習してみてはいかがでしょうか。 1回まわって、プレパレーション。
少しずつかたちを整え、連続して出来るようになると良いですね。
練習頑張って下さい!
Asuka様より
バレエスタッフからのコメント
「シェネ、ピケターンが上手にできる方法」について、メリー様、Asuka様、ご回答ありがとうございます!連続して練習するのではなく、始めは1回ずつ区切って練習し、できるようになったら数を増やして練習すると良いですね。
今回の回答をぜひ参考に練習してみて下さい。
次回も「シェネ、ピケターンが上手にできる方法」についての回答をご紹介していきます!
お楽しみに♪