バレエのピルエットのコツを教えて下さい。
目次
質問
大人バレエを始めて2年半です。 ピルエット(※1)の際、軸がぶれるのかバランスが崩れてうまく回れません。 おまけにプリエ(※2)をしたときに、ズドンと体が落ちている、怖くてパッセ(※3)が閉じぎみになっているなども思い当たります。 1回転をきれいに回れるようになって、2回転にも挑戦していきたいと思っています。 きれいに回れるコツはありますか?ペンネーム:たむちゃん様
(※1 ピルエット:つま先で立った足を軸として回転すること) (※2 プリエ:かかとが床から上がらない程度にひざを曲げる) (※3 パッセ:アン・デ・オールに開脚し、片足のつま先を軸足の膝に付けてバランスを取るポーズ)回答メッセージ
◎回る時は、できるだけもっと高い位置にいたいと思うのがコツ!
こんにちは、私もピルエットは苦手な技の一つです。 たむちゃん様が書いているのはアンデオール(※4)のピルエットのことですか? (※4 アンデオール:「外側へ」の意) まずバーの方を向いて立ち、5番ドゥミプリエ(※5)からルルべ(※6)のパッセにします。 (※5 かかとが床から上がらない程度にひざを曲げる) (※6 かかとを上げること) バランスがとれたらバーから手を離します。 この時、決して長くバランスがとれなくてもいいので、軸脚のルルべは高い位置で保ち、お腹をしっかり引き上げる、これを身体に覚えさせます。 次にセンターではプレパラシオン(※7)から1回転せずに、4分の1ずつパッセで立ってみてください。 (※7 「準備」のこと【プレパレーション】とも言う) このとき腕に反動をつけすぎずに、ただルルべパッセでアンナヴァン(※8)をつくるだけ。 (※8 「前方に」の意。腕を胃の前あたりで丸くする。) かかとを高い位置にして、頭を上から引っ張られている感じで身体を1本の軸にする。 回ろうとせず、背中が振り向く感覚で一つ一つピルエットに欠かせない要素を確認します。 4分の1で自信がついてきたら、次は2分の1で。 パッセで立つのに安定感がでてきたら1回転してみます。 これを続けるとパッセが閉じぎみになるのを防げます。 プリエで身体が落ちるとのことですが、プレパラシオンでの4番プリエ、つまり回る直前のプリエでは腰から上(上体と腕)の力は抜いてください。 しかし、腰から下の脚は床に吸い付くように置き、しっかりアンデオールしてください。 言葉では難しいですが、私のクラスでは、この直前のプリエの時、先生が背中を軽く押します。 その時、”上体と腕はぐらっとなる、しかし脚はびくともしない”これが上手く回れるポイントだそうです。 (腕がガチガチだとバランスも崩れるとのこと。) あとは焦って回らず落ち着いて、回っている時はできるだけもっと高い位置にいたいと思うのもコツだそうです。 まだバレエを始めて2年半ですので、これからレッスンを重ねればきっと上手く回れる日が来ます。 頑張ってください。ペンネーム:Joyeuses Paques!様
◎ポイントは中心軸を見つけること!
ピルエットが回れるようになる段階的練習方法をお伝えいたします。 1. まず上体は引き上げ足は床に突き刺すようなイメージで5番ドゥミポワントで立ち、バランスが取れるようにします。 (上体を引き上げるには腹筋や背筋も鍛えましょう。) はじめのうちは、柱などにつかまり、5番からシュ・スー(※9)で立ちます。 (※9 5番ポジションから左右のつま先を引き寄せ、重ね合わせるようにドゥミ・ポワント、 またはポワントに立つこと) バランスが取れたら手を離しグラグラせずいつまでも止まっていられる中心軸を探します。 右足前5番、左足前5番から何度も練習しましょう。 2. 次に5番プリエから踏み込みパッセで立つ練習をします。 軸がぶれず3秒以上立っていられるように頑張りましょう。 3. 次に右足前5番からパッセで立つ時に右に90度4分の1回転します。 その場で3秒くらい止まり、静かに右足前5番プリエに戻ります。 同じように 正面→右横→後ろ→左横→正面と90度づつ回転します。 (左前5番からも左回りで同じ練習をします。) 4. 次は右足前5番から立つときに、右に180度、2分の1回転します。 正面→後ろ→正面 (左前5番からも左回りで同じ練習をします。) 5. 次は右足前5番から立つときに、右回りに360度1回転します。 (左回りも練習します。) ポイントは中心軸を見つけることです。 何度も何度も練習して、必ず1本だけある私の中の中心軸を見つけて下さい。 軸さえブレなければ2回転は回れます。 また、体が回転しても顔はギリギリまで正面を向き素早く切り替えします。 顔をつけることで軸がブレず、目が回りません。ペンネーム: 春キャベツ様