眠れる森の美女(後編)
今回は、作品に登場する主なキャラクターについて、それぞれの魅力や見どころをご紹介していきましょう。
さて今回は、バレエ「眠れる森の美女」に登場するさまざまなキャラクターや、見どころについてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。 主人公以外にも見どころ盛りだくさんの作品ですね。 なかでも、善の精・リラはこの作品の、影の主人公のような存在です。 恐ろしい呪いに屈することなく立ち向かい、知恵の力を活かして、人々に希望をもたらすのです。 いま私たちが直面している険しく先の見えない戦いも、知恵を持ち合わせて、勇気をもって立ち向かえば、きっと打ち勝つことができる。 そんな隠されたメッセージが、この物語には、隠されているのかもしれないですね。 不安な日々が続いている毎日ですが、お互いに知恵を絞り、共に協力して闘っていきましょう!
- オーロラ姫
- 妖精たち
- 結婚式にやってくるお客様たち
オーロラ姫
まずは物語の主人公、眠れる森の美女「オーロラ姫」についてです。 これはオーロラ姫の誕生から100年の眠りを経て、王子とめでたく結婚するまでの物語です。 ある国の王様と王妃様のもとに、待ち望まれて生まれた姫は、「夜明けの光」という意味をもつ「オーロラ」と名付けられました。 王宮に光をもたらす存在として、たくさんの愛情のもと大切に育てられた、まさに生まれながらの「プリンセス」です。 この「オーロラ姫」は、三大バレエのなかでも、演じるのが最も難しいとされているヒロインです。 なぜなら、100年の時を描く壮大なスケールの「眠れる森の美女」には、ほかの作品に比べ、大規模な舞台装置や豪華な衣装、そして多数のキャラクターが登場します。 それゆえ、主人公であるオーロラ姫は、そのなかで観客の目を一瞬でひきつけるほどの、圧倒的な「華」が、求められるのです。 技術や演技力だけでなく、プリンセスとしての「華」や「気品」を表現することが、この役の最大の難しさだといわれています。 特に、その圧倒的な「華」を表す場面が、オーロラ姫の「16歳の誕生日」のシーンです。 4人の貴公子たちが、バラの花を姫に手渡しながら踊るので、「ローズ・アダージオ*」ともいわれています。(*アダージオ:ゆっくりとした踊り) 王宮の人々や貴公子たち、そして観客が見つめる中で片足で立ち、時が止まったかのように魅せるバランスは息をのむほどです。 なんと、ベテランのバレリーナでも、緊張して足がすくんでしまうこともあるそうですよ。 プリマバレリーナの至芸を、たっぷりと堪能できるこのシーンは、「眠れる森の美女」の大きな見どころの一つです!妖精たち
さて、続いては妖精たちについてご紹介します。 まずは、この物語の行方を司る、最も重要な妖精、善の精・リラ。 オーロラ姫の洗礼式に、妖精たちを従えて登場するリーダ的存在です。 その堂々と威厳に満ち溢れた姿は、不穏な空気も一瞬で穏やかに包み込んでしまう、不思議な魅力の持ち主です。 そして、リラの仲間として登場するのが5人の妖精たちです。- 思いやり溢れる「優しさの精」
- 気力に満ちた「元気の精」
- 優雅で大らかな「鷹揚(おうよう)の精」
- 明るく活発な「呑気(のんき)の精」
- 困難を恐れない「勇気の精」
結婚式にやってくるお客様さま
さて最後は、物語のクライマックス。「オーロラ姫とデジレ王子の結婚式」のシーンに登場する、お客様についてです。 このシーンでは、宝石の精たち、青い鳥とフロリナ王女、長靴をはいた猫、赤ずきんとオオカミ、シンデレラなど物語とは関係のないキャラクターが、お祝いに駆け付けてくるのです。 実はこれらのほとんどは、物語の原作者、シャルル・ペローが書いた童話の登場人物たちなのです。 ペローが作り出したキャラクターたちが、物語を抜け出して二人のお祝いにやってきたのでしょうか(^^) ゆかいなお客様たちに、リラや、カラボスなどの妖精たちも加わり、皆で共に繰り広げる大団円は、とても華やかでなんともハッピーな気持ちにさせてくれます♪さて今回は、バレエ「眠れる森の美女」に登場するさまざまなキャラクターや、見どころについてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。 主人公以外にも見どころ盛りだくさんの作品ですね。 なかでも、善の精・リラはこの作品の、影の主人公のような存在です。 恐ろしい呪いに屈することなく立ち向かい、知恵の力を活かして、人々に希望をもたらすのです。 いま私たちが直面している険しく先の見えない戦いも、知恵を持ち合わせて、勇気をもって立ち向かえば、きっと打ち勝つことができる。 そんな隠されたメッセージが、この物語には、隠されているのかもしれないですね。 不安な日々が続いている毎日ですが、お互いに知恵を絞り、共に協力して闘っていきましょう!