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バレエの流派・メソッド

バレエの流派・メソッド

なおこ
なおこ / イーバレリーナスタッフ
こんにちは、イーバレリーナスタッフのなおこです!子どもの頃に約10年バレエを習い、大人になってから再開。
引越しや転勤などをきっかけに、これまで10か所以上のバレエ教室に通ってきました。
現在は2児の母として、子どもの習い事やお教室選びについても身近に感じる立場です。このコラムでは「バレエをもっと楽しむための基礎知識」を、経験者・保護者目線でわかりやすくお届けします。

お教室を移ったときや、いつもと違う先生のレッスンを受けたときに、「動きの呼び方が違う」「同じ動きなのに注意されるポイントが違う」と感じたことはありませんか?
その背景には、先生が学んできたメソッドの違いがあるかもしれません。

クラシックバレエには様々なメソッドがあり、重視する身体の使い方や美意識に少しずつ違いがあります。
今回は、代表的なバレエの流派・メソッドについてご紹介します。

基本情報

ロシア

ワガノワ・メソッド
ロシア系

発祥・確立

20世紀前半にアグリッピナ・ワガノワが体系化。1934年出版の著書を通じて広まりました。

代表的なバレエ団・バレエ学校

マリインスキー・バレエ団、ワガノワ・バレエ・アカデミーなど。ボリショイ・バレエも近い系統です。

イギリス

RADメソッド
英国系

発祥・確立

1920年にイギリスで設立されたRoyal Academy of Danceを中心に発展。試験制度とともに世界へ広まりました。

代表的なバレエ団・バレエ学校

RAD認定校など。英国系の代表としてロイヤル・バレエ団があります。

フランス

パリ・オペラ座メソッド
フランス系

発祥・確立

17世紀のフランス宮廷舞踊を背景に発展。パリ・オペラ座バレエ学校は1713年に創設されました。

代表的なバレエ団・バレエ学校

パリ・オペラ座バレエ団、パリ・オペラ座バレエ学校など。

アメリカ

ABTナショナル・トレーニング・カリキュラム
アメリカ系

発祥・確立

アメリカン・バレエ・シアターによって2008年に策定された教育カリキュラムです。

代表的なバレエ団・バレエ学校

アメリカン・バレエ・シアター、ABT付属スクール、ABT認定校など。

特徴・用語や指導の違い

ロシア

ワガノワ・メソッド
ロシア系

特徴

上半身・背中・腕の使い方を大切にし、全身を大きく使うメソッドです。上半身を生かしたダイナミックで華やかな踊りが印象的です。

用語・指導の違い

他のメソッドで「デガジェ」や「グリッセ」と呼ばれる動きに近いものを、ロシア系では「バットマン・タンジュ・ジュテ」と呼びます。トウシューズでは、ドゥミポワントをゆっくり通るというより、素早く立ち上がります。

イギリス

RADメソッド
英国系

特徴

正しい姿勢や身体の向き、丁寧な動き、音楽性を大切にするメソッドです。基礎を正確に積み重ね、端正に踊る印象です。また、イギリスのバレエは演劇的な表現や物語性を大切にする傾向があり、役柄に合わせた表情や身振りも重視されます。

用語・指導の違い

他のメソッドでは同じ動きとして扱われることも多い「グリッセ(床からわずかに上げる)」と「ジュテ(45度程度まで高く出す)」を、RADでは別の動きとして区別して教えます。トウシューズでは、ドゥミポワントを通って丁寧に立ち上がります。

フランス

パリ・オペラ座メソッド
フランス系

特徴

小さく細かい足の動きや、足先の軽やかさ、エレガンス、洗練されたラインを大切にするスタイルです。脚を高く上げることよりも、正しい身体の使い方や美しいラインを重視します。繊細さや品のよさが印象的です。

用語・指導の違い

他のメソッドで「デガジェ」や「バットマン・タンジュ・ジュテ」と呼ばれる動きに近いものを、フランス系では「バットマン・グリッセ」と呼びます。トウシューズでは、足先からなめらかに流れるように立ち上がります。

アメリカ

ABTナショナル・トレーニング・カリキュラム
アメリカ系

特徴

年齢や発達段階に合わせた指導、身体への安全性、芸術性を重視します。複数のメソッドを参考に構築された、比較的新しい体系です。

用語・指導の違い

他のメソッドで「バットマン・タンジュ・ジュテ」や「バットマン・グリッセ」と呼ばれる動きに近いものを、ABTでは「デガジェ」と呼びます。トウシューズでは、特定の立ち方に限定せず、年齢や身体の発達段階に合わせて無理なく立つことを重視します。

その他のメソッド・スタイル

チェケッティ・メソッド(イタリア)、ブルノンヴィル・メソッド(デンマーク)、バランシン・スタイル(アメリカ)などがありますが、日本ではワガノワやRADほど目にする機会は多くありません。
ドイツ系は特定のメソッドというより、シュツットガルト・バレエやハンブルク・バレエのように、バレエ団や振付家のスタイルとして語られることが多いです。

まとめ

バレエの流派・メソッドには、それぞれに歴史や特徴があります。
同じアラベスクでも、脚を高く上げることを重視する先生もいれば、脚の高さよりも骨盤の向きやラインの正確さを大切にする先生もいます。
また、同じような動きでも「デガジェ」「グリッセ」「バットマン・タンジュ・ジュテ」など、メソッドによって呼び方が変わることもあります。

メソッドの違いを知っておくと、お教室選びやレッスンでの注意の受け取り方がわかりやすくなりますね。

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