引越しや転勤などをきっかけに、これまで10か所以上のバレエ教室に通ってきました。
現在は2児の母として、子どもの習い事やお教室選びについても身近に感じる立場です。このコラムでは「バレエをもっと楽しむための基礎知識」を、経験者・保護者目線でわかりやすくお届けします。
大人になってからバレエに興味を持ったとき、いきなりバレエ教室に通うのは少しハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。
「レオタードに抵抗がある」「まわりが経験者ばかりだったらどうしよう」「本格的すぎるお教室は緊張する」「身体がかたくて心配」
そんな方にとって、スポーツジムやフィットネスクラブで行われているバレエ系レッスンは、気軽にバレエの雰囲気を体験できる入口のひとつです。
今回はバレエ教室との違い、メリットや注意点、どんな人に向いているかをご紹介します。

スポーツジムでのレッスンの特徴
ジムでのバレエレッスンは、本格的にバレエを学ぶというより、運動習慣や姿勢改善、体づくりの一環としてバレエの動きを取り入れたクラスであることが多いです。
バーレッスンを行うクラスもあれば、バレエストレッチ、バレエエクササイズ、フロアバレエ、バレトンのように、フィットネス要素が強いクラスもあります。
そのため、「バレエ」と名前がついていても、実際の内容はクラスによって異なります。
本格的なバレエの基礎に近いクラスもあれば、バレエの動きを取り入れたエクササイズに近いクラスもあります。
レッスン時間は30分から60分程度で設定されていることが多く、特に45分前後のクラスが多い印象です。
一般的なバレエ教室の大人クラスは90分程度のところが多く、ジムでのバレエは、短時間で気軽にバレエの動きを体験できるレッスンと考えるとよいですね。
スポーツジムのメリット
大きなメリットは、気軽に始めやすいことです。
すでに通っている場合は、追加料金がかからなかったり、少ない負担で参加できることもあります。
バレエ教室に改めて申し込むよりも、心理的なハードルも低いでしょう。
普段のジム通いにバレエ系レッスンを取り入れると、いつものトレーニングとはまた違った身体の使い方を知るきっかけになりますね。
服装の自由度も高いです。バレエ教室ではレオタードやタイツの着用が基本ですが、ジムではTシャツやレギンス、ジャージなど、動きやすい服装で参加できます。
レオタードを着ることに少し抵抗のある方でも、参加しやすい雰囲気ですね。
また、ジムならではのメリットとして、シャワーやロッカー、パウダールームなどの設備が整っていることも挙げられます。
レッスン後にシャワーを浴びることができるので、その後の予定も立てやすいです。
バレエ教室はシャワー設備のないところが多く、この点はジムならではの便利さといえます。
さらに、筋トレやヨガ、ピラティス、有酸素運動など、ほかの運動と組み合わせやすいこともメリットに挙げられます。
バレエだけでなく、体力づくりや柔軟性アップ、姿勢改善の一環として取り入れたい方には続けやすい環境です。

料金面ではどちらがお得?
単純にバレエだけを週1回習いたい場合は、バレエ教室の方が安く済むことが多そうです。
バレエ教室では、月謝制かチケット制となっているところが多く、必要な分だけ支払いやすいシステムです。
一方、スポーツジムは月会費制で、通い放題に近いプランになっていることが多いです。
そのため週1回バレエのクラスだけに参加する場合は、料金が割高に感じることもあると思います。
バレエ以外の運動もまとめて楽しみたいなら、スポーツジムは便利でコスパのよい選択肢になりますね。
実際に参加してみた感想
私自身も、学生時代に通っていたスポーツジムにバレエのクラスがあったため、参加したことがあります。
そのときは、レオタードを着ている人はおらず、皆さんTシャツやレギンスなど動きやすい服装で参加していました。
バレエ教室のような雰囲気ではありませんでしたが、
「バレエってどんな感じなんだろう?」「レオタードを着るのは少し抵抗があるけど、バレエの動きを試してみたい」という人には、気軽に体験できるよい入口だと感じました。
注意したいポイント
一方で、スポーツジムでのバレエには注意したい点もあります。
ジムでのレッスンは、人数が多かったり時間が限られていたりするため、一人ひとりの足の向きや姿勢などを細かく直してもらえるとは限りません。
なんとなく形をまねしているだけでは、変な癖がついてしまったり、身体に負担がかかってしまうこともあります。
先生のバックグラウンドも確認しておきたいところです。
スポーツジムでのバレエ系クラスでは、バレエを専門にしている先生だけでなく、ジャズダンスやフィットネス、その他のダンスをメインにしている先生が担当する場合もあります。
バレエの基礎をきちんと身につけたい場合は、バレエ団に所属経験のある先生や、バレエ教室での指導経験のある先生がおすすめです。
先生の経歴やレッスン内容は、事前にホームページやジムの案内で確認しておくと安心ですね。
また、バレエに適したスタジオ環境かどうかも注意をしておきたいところです。
バレエ教室では、リノリウムと呼ばれる床材を使用していたり、衝撃吸収に配慮した床構造を取り入れているところもあります。
一方、スポーツジムのスタジオは、ヨガやエアロビクス、ダンス、筋トレ系プログラムなど、さまざまなレッスンに使われる場所です。そのため、必ずしもバレエの動きに適した環境とは限りません。
初心者のうちは床の違いまで判断するのは難しいかもしれませんが、スポーツジムとバレエ教室では、スタジオ環境にも違いがあることを知っておくとよいでしょう。
スポーツジムでのバレエが向いている人
- まずは気軽にバレエを体験してみたい人
- レオタードを着るのに抵抗がある人
- 身体がかたくて心配な人
- 運動習慣や姿勢改善、体づくりが目的の人
- ヨガやピラティス、筋トレなども一緒に楽しみたい人
このような目的であれば、ジムでのバレエレッスンも候補に入ると思います。
初心者向けのクラスであれば、最初から高い柔軟性を求められるわけではありません。
本格的に習うというよりは、バレエの動きを取り入れて身体を動かすと考えると、気軽に楽しみやすいですね。
バレエ教室の方が向いている人
- 将来的に踊れるようになりたい人
- センターレッスン*¹までしっかり受けたい人
- 発表会やトウシューズに挑戦してみたい人
- ていねいな指導を受けたい人
- バレエだけを習いたい人
このような場合は、バレエを専門に教えているお教室がおすすめです。
*¹センターレッスン:レッスンの後半に行われる、バーにつかまらずにフロアで踊る実践的な練習
まとめ
スポーツジムでのバレエレッスンは、気軽にバレエの雰囲気を体験できるよい入口です。
服装の自由度が高く、シャワーやロッカーなどの設備が整っている点も、スポーツジムならではのメリットです。
バレエ以外にもヨガやピラティス、筋トレ、プールなどを利用する人にとっては、1回あたりの料金が安くなりやすいでしょう。
一方で、レッスン時間はバレエ教室より短めのことが多く、先生の経歴やレッスン内容、スタジオ環境にも差があります。
バレエの基礎をきちんと身につけたい人や、将来的にしっかり踊れるようになりたい人には、バレエ教室の方がおすすめです。
スポーツジムでのバレエは、「本格的に習う場所」というより、「バレエの動きを気軽に体験できる場所」と考えるとよいでしょう。
まずはジムで気軽に始めてみて、より深く学びたくなったらバレエ教室へ。そんな始め方もひとつの選択肢ですね。

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